増刊号 産婦人科当直医マニュアル―慌てないための虎の巻
III 産科編
3 妊産褥婦の合併疾患
症状からみた合併疾患の鑑別
7.吐血/下血
岩田 充永
1
1藤田保健衛生大学総合救急内科
pp.200-202
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103362
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当直医へのcall
◆「吐血・下血」を訴える場合は消化管出血の可能性が高いが,吐血では鼻出血・口腔内出血や喀血の可能性を,下血では性器出血の可能性を除外する必要がある.
◆多くの症例は,軽症で緊急処置は不要であるが,失神,体位変化(特に座位や立位になったとき)に伴うふらつきや動悸を伴う場合は大量出血が予想されるため,注意を要する.
◆発症状況・基礎疾患・内服薬剤の確認は重要である.
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