連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
水腎症を伴いFDG-PETで子宮体癌と結腸癌の重複癌の再発が疑われた1例
小寺 宏平
1
,
森﨑 慎太郎
1
,
入江 準二
2
1長崎市立市民病院産婦人科
2長崎市立市民病院病理診断科
pp.177-182
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103260
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
患者 56歳,未婚未経妊,閉経52歳.
主訴 不正性器出血.
既往歴 特記事項なし.
現病歴
閉経から4年後に不正性器出血を自覚した.その後,出血量が増加したため,近医産婦人科を受診した.エコー上,子宮腔内に腫瘤陰影があり,子宮体癌疑いで当科紹介となった.子宮頸部細胞診はAGC-NOS,子宮内膜細胞診は陽性であった.また,健康診断で便潜血陽性であったため,下部消化管内視鏡検査が予定されていた.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.