今月の臨床 絨毛性疾患アップデート─「取扱い規約」改訂をふまえて
絨毛性疾患取扱い規約第3版─改訂のポイント
田中 忠夫
1
,
矢内原 臨
1
,
柳田 聡
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.604-609
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103092
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●新しい規約は国際的な基準とも合致しており,「同じ傘の下」での比較・検討ができる.
●奇胎の診断は肉眼的所見ではなく,組織学的所見に基づいてなされる.
●可能ならば,imprinting gene productの免疫組織化学的検査や遺伝子検査によって確認する.
●奇胎後の続発性疾患の診断は,20週ではなく,24週時点でのhCG値を目安にする.
●絨毛性疾患に遭遇する機会は多くない.それゆえ,むしろその診断・管理法に習熟することが求められる.
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