今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
II 婦人科領域における超音波診断
[子宮疾患の超音波診断]
8.絨毛性疾患
香川 秀之
1
1関東労災病院産婦人科
pp.438-441
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102320
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絨毛性疾患とは,絨毛性疾患取り扱い規約によれば,胞状奇胎,絨毛癌,胎盤部トロホブラスト腫瘍(placental site trophoblastic tumor : PSTT)ならびに存続絨毛症の総称であり,臨床的には表1のように分類される.超音波検査は,特に胞状奇胎の診断に非常に有用とされてきたが,近年,経腟超音波断層法をはじめとした超音波機器の性能の向上と,より早期から妊娠の診断がなされるようになったことから,従来の概念に捉われない胞状奇胎の超音波診断が求められている.
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