今月の臨床 母子感染─新しい制御戦略
産道感染・母乳感染への対策
4.単純ヘルペスウイルス
堤 誠司
1
,
前川 絢子
1
,
倉智 博久
1
1山形大学医学部産科婦人科学講座
pp.1046-1050
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102757
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
単純ヘルペスウイルス感染症は,単純ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus : HSV)の感染によって発症する性感染症の1つである.妊娠中のHSV感染による流産・早産の増加や先天奇形・異常の発症はまれであるが,経腟分娩時の新生児への感染が周産期管理上の問題点となる.本稿では,HSV感染症の疫学,診断,治療および新生児ヘルペス症の予防対策について重要な点を述べる.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.