今月の臨床 婦人科内分泌療法─病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント
思春期
4.機能性月経困難症
安達 知子
1
1恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育病院産婦人科
pp.323-327
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102610
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1 概 念
大多数の若い女性に月経痛(menorrhalgia)が認められる.日常生活が障害されるような月経痛は月経困難症と呼ばれ,器質的異常を認めない機能性(原発性)月経困難症と器質的疾患によっておきる器質性(続発性)月経困難症の2つに分類される1).若年女性,特に思春期女性の月経困難症は,そのほとんどが機能性月経困難症であり1, 2),年齢とともに軽快していくため,この時期に上手に対応して,学校生活や社会生活が支障なく送れるようにすることは大切である.
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