増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
II 内分泌・不妊
機能性月経困難症
高井 泰
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.62-64
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103671
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疾患の概要
月経困難症は,月経時の下腹部痛や腰痛などのために就労や学習に支障があるものをいう.疼痛に伴って悪心,嘔吐,下痢,徐脈などの随伴症状が出現することもある.子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的疾患に伴う場合は器質性月経困難症といい,原疾患に対する治療を優先する.器質的疾患が認められない場合は機能性月経困難症といい,月経困難症の90%以上を占める.後者の主な機序として,子宮内膜で産生されたプロスタグランジン(PG)による子宮収縮や血流に入ったPGによる副交感神経刺激などが推定されている.
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