今月の臨床 子宮内膜症・腺筋症の外科的治療─機能温存をめざして
子宮内膜症術後再発への対応―予防と再発後の対応
樽本 祥子
1
,
清水 良彦
1
,
髙島 明子
1
,
竹林 明枝
1
,
喜多 伸幸
1
,
髙橋 健太郎
2
,
村上 節
1
1滋賀医科大学産科学婦人科学講座
2滋賀医科大学地域周産期医療学講座
pp.1217-1219
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102448
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はじめに
子宮内膜症は生殖年齢の女性に好発するため,妊孕能温存を希望する例や不妊症例が多く,初回治療では,根治手術よりも薬物療法や保存手術が選択されることが多い.卵巣機能を温存する保存手術は再発のリスクを有しているため,子宮内膜症の診療において再発は不可避といっても過言ではなく,対応に苦慮する症例に遭遇することも稀ではない.
本稿では,再発に関して最近の知見を基に考察する.
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