連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・55
腹腔内出血を発症し,救命しえた血液型不適合合併穿通胎盤の1症例
山本 浩之
1
,
澤田 菜津子
1
,
中田 好則
1
1京都第一赤十字病院総合周産期母子医療センター
pp.1138-1142
発行日 2010年7月10日
Published Date 2010/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102435
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症 例
■妊娠歴
39歳,2経妊・1経産.第一子は6年前に自然妊娠,経腟分娩.2008年自然流産,特別な処置は受けていないとのこと.同年12月より近医にて不妊治療開始.
■主訴
妊娠28週0日,急激な右下腹部痛および季肋部痛.
■既往歴
2004年3月,他院にて腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術.2009年3~4月に不妊治療の一環として内膜掻爬(詳細不明).ほかに,麻酔下にポリープ切除を受けたが,詳細は不明.心療内科通院歴があり,レキソタン®,マイスリー®を頓用.以前より不規則抗体(抗Jra抗体)陽性を指摘されている.
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