今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
III 産科における超音波診断─妊娠初期
胎芽の発生・発達と超音波像
竹内 久彌
1
1愛和病院画像診断部
pp.519-521
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102333
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これまで発生学上の知識とされていた,胎芽の発生から発育・発達までを超音波断層法によって描出・観察が可能なことがわかり,超音波胎児発生学(sonoembryology)という概念が生まれ,さらに,その結果に基づく診断を日常診療において行うことが期待できることになった1, 2).
超音波胎児発生学の知識に基づいて行われる胎芽・胎児の観察は一般的な観察に比べ,各臓器発生に即した観察法となるため,胎芽・胎児の発育状況をより精密,正確に把握でき,万一,異常が発生したときには早期に発見が可能である.
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