連載 産婦人科PET 何を考えるか?・11
鎖骨上窩,腹部リンパ節転移を伴う骨盤内腫瘍
岡村 光英
1
1済生会中津病院PETセンター
pp.237-240
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102286
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43歳女性.左鎖骨上窩の腫脹に気づき外科受診,針生検にて腺癌と診断された.原発巣検索のため全身造影CTを施行した.骨盤内にて子宮の腹側に7.5×6×7cm大の腫瘤および傍大動脈リンパ節腫大,腹水が認められたため,産婦人科を紹介された.白色帯下以外,自覚症状なし.CA 125 : 196U/ml(正常値34.0以下)と高値を示したが,CEA : 0.5ng/ml,CA19-9 : 5U/mlは正常値であった.骨盤内腫瘤の精査目的にて造影MRIを施行し,卵巣癌が疑われ,全身の転移巣検索のためFDG PET/CTが施行された.
既往歴に特記事項なし.
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