症例
妊娠中にStevens─Johnson症候群を発症した1早産例
高地 圭子
1
,
八十島 邦昭
1
,
新居 隆
1
,
水野 美幸
2
,
山下 陽子
3
,
丸山 裕美子
4
,
中浜 亨
5
1黒部市民病院産婦人科
2黒部市民病院皮膚科
3黒部市民病院眼科
4黒部市民病院耳鼻咽喉科
5黒部市民病院内科
pp.104-107
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102265
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Stevens─Johnson症候群とは,発熱,関節痛などの全身症状とともに,多形滲出性紅斑様皮疹が急激に全身に生じ,口腔,鼻,眼,外陰などの粘膜にも広範なびらんが発生する重篤な疾患である.
今回われわれは,妊娠25週に葉酸のサプリメントが原因物質と思われるStevens─Johnson症候群を発症し,ステロイド治療により急性期を克服したのち,妊娠32週で緊急帝王切開による分娩となった1例を経験したので,その治療,妊娠分娩経過について報告する.
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