連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・47
変性平滑筋腫との鑑別が困難だった乳癌からの転移性子宮癌のMRI所見
春田 典子
1
,
原田 直哉
1
,
延原 一郎
1
,
梶本 めぐみ
1
,
中込 将弘
2
1市立奈良病院産婦人科
2市立奈良病院放射線科
pp.1332-1335
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102204
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症 例
■患 者 48歳,1経妊・1経産
■月経歴 47歳で閉経
■主 訴 下腹部膨満感
■既往歴
幼少期に右鼠径ヘルニア手術.また,18か月前に近医外科診療所で右乳癌と診断され,同診療所で乳房温存手術(乳房円状部分切除術)を受けていた.病理は浸潤性小葉癌invasive lobular carcinoma(f+,ly+,v-,ER+,PgR+,HER2-),T2N0M0,病期IIAで,閉経直後であったことから術後はアリミデックス錠®(アナストロゾール)1mg/日を処方され,寛解と説明されていた.
■現病歴
上記主訴にて近医産婦人科診療所を受診し,過去に子宮筋腫を指摘されたことがあったとのことであったが,著明な子宮の腫大を認めたため当院に紹介となった.
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