症例
非産褥性子宮内反症の1例
岡本 修平
1
,
林 博章
1
,
大隅 大介
1
,
中田 俊之
1
1市立旭川病院産婦人科
pp.1337-1340
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102205
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子宮内反症は一般には出産後,いわゆる産褥期に発症することが多い.しかし,非産褥期に発症する子宮内反症はきわめて稀で,本邦でも自験例を含め,19例のみしか報告がない.また,非産褥性はほとんどが腫瘍誘発性であり,平滑筋腫の合併例が圧倒的多数を占める.
症例は42歳女性.2008年10月下旬,性器出血と下腹部痛を主訴に近医受診,筋腫分娩の疑いで当科紹介.MRIにて腟内に腫瘤が充満しており,さらに子宮底の陥没があり,筋腫分娩を合併した不完全子宮内反症の診断で同日緊急で腹式子宮全摘および両側付属器切除術を施行した.病理診断は子宮腺筋症であった.
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