今月の臨床 婦人科がん検診
【乳がん検診】
1.日本の乳癌発生の動向
須賀 万智
1
1聖マリアンナ医科大学予防医学教室
pp.1181-1185
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102177
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はじめに
悪性新生物(がん)は1981年以降,日本の死因の第1位であり,全死亡の約3割を占めている.がんの罹患と死亡の推移は部位により大きく異なる(図1)1).これには衛生環境の改善,がん検診の普及,ライフスタイルの変化などが関係するといわれる.乳癌については,罹患率も死亡率も増加傾向にあり,一次・二次予防対策の推進強化が重要な課題となっている.本稿では,厚生労働省の各種統計調査や地域がん登録のデータに基づいて,日本の乳癌発生の動向を説明する.
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