連載 サクラの国のインドネシア・2
サクラと届く国家試験の便り
東梅 久子
1
1虎の門病院産婦人科
pp.1090-1091
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102163
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最北端のインドネシア人看護師
桜前線が本州最北端に到達した.これで経済連携協定(Economic Partnership Agreement : EPA)で来日したすべてのインドネシア人看護師がサクラを見たことになる.
1月下旬のまだ寒い冬のある日,ひとりのインドネシア人看護師が日本語ボランティアの席で挨拶をした.
「私は青森に行きます.」
会場の日本人たちからどよめきに似た声があがった.
「えっ~!」,「遠い」,「寒いよ」,「雪がいっぱい降るよ」.それはまるで最果ての地に流されるのを哀れむがごときであった.
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