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アメリカ便り
加納 保之
1
1国立療養所村松晴嵐莊医療課
pp.24-27
発行日 1950年10月1日
Published Date 1950/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200214
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小生6月17日San Franciscoに到着して以来元気でやつております。今日(6月26日)までにCalifornia University Hospital, Stanford Uni-versity Hospital, Lane Hospital, San Fran-sisco Hospitalを視て6月23日から6月25日まで丁度St. Francis HotelでAmerican college of chest physieiansの16th anual meetingが開かれましたので,それ等の見聞記をお送りします。
California University Hospitalでもその他のHospitalでも新旧の差はありますが,とても清潔であること,設備の完備していることは内地で想像していた通りです。掃除もよく行きとどいていますが,患者も従業員も,面会の人々も清潔保持によく注意している,というより汚さないようにすることが身についているといつた方が適当かも知れませんが,そんなふうに感じます。これらの病院の設備の一端を述べそみますと,まず我々に直接関係のあるものとしてレ線設備ですが,胸部検査に使う機械は全部Rotating Anode管を使つていて,大体200—300MA.時に500MA.焦点1.3mm2.1/20—1/60秒で撮影しているということですが,フイルムも増感紙も非常に良いので写真は非常に鮮明であります。
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