連載 産婦人科PET 何を考えるか?・4
子宮頸癌の術後の下肢痛
岡村 光英
1,2
1大阪府済生会中津病院放射線科
2大阪府済生会中津病院PETセンター
pp.1009-1011
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102147
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50歳女性,8年前に子宮頸部扁平上皮癌IIIb期と診断され,他院にて化学療法,放射線療法を施行された.
その後も化学療法が施行され,腫瘍マーカーの上昇はなく,CTにても著変なく経過していた.
2年前,右内腸骨リンパ節に再発が認められ化学療法を施行,その後のCTでは著変なく,経過観察されていた.
7か月前,右臀部の疼痛出現のため,骨シンチが施行されたが,腰痛,右下肢の放散痛の責任病巣は指摘されなかった.
1か月前ごろより右下肢麻痺が進行し,歩行困難となり当院を紹介された.腫瘍マーカーはSCC 1.5 ng/ml,CA125 19.5 U/ml,CEA 0.7 ng/mlと正常範囲内であったが,疼痛の原因検索のためPET/CTが施行された.
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