今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
II 不妊の治療 B手術療法
【腹腔鏡下手術】
58.子宮筋腫と不妊の関係について教えてください.また,治療が必要なときはどのようなときでしょうか.
明楽 重夫
1
1日本医科大学産婦人科
pp.514-517
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102047
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[1]はじめに
子宮筋腫は婦人科の良性腫瘍のなかで最も多くみられ,30歳以上の1/3~1/4が子宮筋腫に罹患しているといわれている.近年の晩婚化にともない,不妊治療において子宮筋腫を有する症例が増加している.
実際の臨床において,子宮筋腫を有する不妊症例をみたとき,患者年齢,不妊期間,不妊原因,子宮筋腫が妊娠に及ぼす影響,子宮筋腫と不妊の関係,筋腫核出術後の妊娠における留意点などを総合的に判断して治療方針を決定しなくてはならない.
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