今月の臨床 妊娠高血圧症候群のベストマネジメント
診断と評価
2.母体の蛋白尿診断および重症度評価,腎機能評価
森川 守
1,2
,
水上 尚典
1,2
1北海道大学大学院医学研究科産科・生殖医学分野
2北海道大学病院産科・周産母子センター
pp.1049-1054
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200029
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●妊娠蛋白尿妊婦はその後に妊娠高血圧腎症へ進展する場合があるので注意が必要である.
●妊婦健診でdipstick test 1+以上が2回続けて認められたならば,24時間蓄尿あるいは随時尿での蛋白/クレアチニン比testを実施すべきである.
●妊娠高血圧腎症において蛋白尿の重症度と母体合併症発症の関連についての明らかなEBMはまだない.
●腎機能障害の程度は,血清クレアチニン値,糸球体濾過率により分類される.ほかに尿酸値も評価に有用である.
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