今月の臨床 産科出血―診断・治療のポイント
弛緩出血
中井 祐一郎
1
,
今中 基晴
2
1大阪市立大学大学院医学研究科生殖発達医学大講座 生殖発生発育病態学
2大阪市立大学大学院看護学研究科
pp.74-77
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101945
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はじめに
Bloody businessと揶揄される産科医であるが,日常遭遇する多くの出血性疾患のなかで,最も多いものは弛緩出血であろう.しかしながら,後述するように定義の曖昧さもあるために,厳密な鑑別診断をするまもなく対処する必要があることから,正確な発生頻度すらわかっているとはいえないのが現状である.本稿では,その診断上の問題点を含めて整理し,合理的な対応方法を考えてみたい.
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