今月の臨床 卵巣癌診療の最新情報
【卵巣癌治療の最前線】
1.進行期別の上皮性卵巣癌治療戦略
藤原 寛行
1
,
竹井 裕二
1
,
大和田 倫孝
2
,
鈴木 光明
1
1自治医科大学産科婦人科学教室
2国際医療福祉大学産婦人科
pp.1291-1296
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101874
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はじめに
本邦では日本婦人科腫瘍学会から2004年にほかの婦人科がんに先駆け,卵巣がん治療ガイドラインが発刊され,2007年にはすでに改訂第2版1)が刊行された.ガイドラインには現時点で広くコンセンサスが得られ,適正と考えられる卵巣がんの治療法が示されており,多くの施設において治療選択の基準となっている.本稿では,まずこのガイドラインをもとに,上皮性卵巣癌の各進行期における標準的な治療法を概説する.さらに今後検討すべき課題について筆者らの成績も含め考察する.
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