連載 病院めぐり
社会保険紀南病院
中川 康
1
1社会保険紀南病院
pp.194
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101674
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和歌山県紀南地方(広範な紀伊半島南部地域)は,分娩取り扱い中止を回避するために,東部地区拠点病院に厚生労働省の緊急医師派遣システムにより産婦人科医師の派遣が行われたように医師不足が非常に深刻な地域の1つです.当院は田辺地区(紀南地方西部,診療圏人口15万人)の拠点病院として昭和20年12月に開設され,昭和33年4月に社会保険紀南綜合病院として発足,平成17年5月に新築移転,名称を社会保険紀南病院と改称しました.現在,一般病床352床(NICU 6床,ICU8床),感染病床4床,診療科目22科,日本医療機能評価機構認定,地域周産期母子医療センター,地域がん診療連携拠点病院,臨床研修指定病院などの指定を受け,地域の基幹病院として活動しています.
産婦人科は前大学医局の撤退に伴い,平成16年4月に筆者(中川)ら3名の医師が徳島大学より派遣され診療を本格的に再開,平成18年10月より当地区のもう1つの拠点病院である南和歌山医療センターが分娩の取り扱いを中止し,当院に集約化されました.集約化前,2病院で7名勤務していた産婦人科医は5名に減少しています.
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