連載 病院めぐり
社会保険田川病院
元島 成信
1
1社会保険田川病院
pp.220
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903187
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福岡の田川といえば,その昔,炭坑の盛んだったところ,そうです,あの「月が出た出た,月が出た……」の唄で有名な「炭坑節」,それに五木寛之原作「青春の門」の舞台となり,何度か映画化された筑豊は田川です.南北の2つの国定公園(耶馬日田英彦山国定公園,北九州国定公園)に挟まれた盆地にあり,気候は温帯モンスーン帯に属する自然に恵まれた地域です.
炭坑の盛んなときは人口もかなり多かったのですが,昭和36年頃に炭坑は閉山となり,人口も徐々に減少し,現在,田川郡と田川市を合わせて約15万4千人(市5万5千人,郡9万8千人)です.それにともなって,市,郡の分娩数も徐々に減少し,約3年前より平均して月150例前後(市50例,郡100例)と,人口のわりに少産化のようです.その田川地区に国立病院,市立病院,町立病院,それに当院を入れて8病院あり,そのうち産婦人科を持つ病院は3病院あります.因みに,開業医は99か所(産婦人科6)となっています.
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