今月の臨床 不妊診療─現在の課題と将来展望
非配偶者間人工授精の現状と課題
久慈 直昭
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.1459-1463
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101619
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はじめに
50年以上行われている非配偶者間人工授精(AID)では,生まれた子供の多くが成人に達し,偶然あるいは親がその事実を話して自分がAIDによって生まれたことを知った子どもたちのなかに,提供者のことを知りたいと思う子どもたちが出てきている.ここでは近年世界中で議論がなされている,生まれた子供に治療の事実や提供者の情報を伝えるべきか否かという問題について,これまで海外で得られたデータを基に筆者なりの考察を試みる.
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