増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
5.人工授精
配偶者間人工授精の適応と実施法
都竹 理
1
1都竹産婦人科医院
pp.185-191
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208710
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Point
◉最近高齢の不妊患者が増加している.そのため漫然と配偶者間人工授精(AIH)を繰り返している余裕はなく,ベストの方法でAIHを行い,2回,遅くとも3回目までに結論を出さねばならない.
◉そのため,①複数個の卵胞を左右の卵巣から発育させ,②排卵の時期に一致してAIHを行う.③そしてできるだけ多くの良好な夫の精子を子宮腔内に注入する.
◉上記の方法でAIHを行い首尾よく妊娠した場合,多胎や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に陥ることがある.そのことを前もって夫婦によく説明しておき,いざOHSSになった場合,入院を含め的確な治療を行わねばならない.
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