原著
55歳以上の子宮筋腫症例の臨床的検討
朝野 晃
1
,
高橋 尚美
1
,
早坂 篤
1
,
明城 光三
1
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
pp.1050-1053
発行日 2005年7月10日
Published Date 2005/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100383
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はじめに
婦人科良性腫瘍のなかで,子宮筋腫は最も頻度の高い疾患である.閉経後は発育が停止,または縮小するといわれているが,ときに増大1~4)・変性2, 5~8)などのために症状が出現し治療を要することがある.閉経年齢のピークは49~50歳にあり,55歳までにはほとんどが閉経する9)が,近年,高齢化のため閉経後の子宮筋腫に遭遇する機会が増えてきている.しかし,閉経期前後の子宮筋腫例に関する報告は少ない10).今回,55歳以上で手術を要した子宮筋腫症例について臨床的に検討したので報告する.
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