連載 症例
卵巣顆粒膜細胞腫初回手術20年後に骨盤腔内に再々発した1例
朝野 晃
1
,
高橋 尚美
1
,
鈴木 博義
2
,
斎藤 俊博
3
,
岩本 一亜
3
,
湯目 玄
3
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
2独立行政法人国立病院機構仙台医療センター臨床検査科
3独立行政法人国立病院機構仙台医療センター外科
pp.1237-1240
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101285
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症例は54歳で,34歳時に左卵巣顆粒膜細胞腫摘出を行い,臨床進行期はIIa期であった.初回手術12年後に骨盤内に再発し子宮右側の8 cm大の再発腫瘍を摘出した.さらに,初回手術20年後にS状結腸漿膜の3.5×1.7×1 cmの腫瘍と直腸右側の5×3×1 cm大の腫瘍を摘出した.腫瘍は,初回・再発時と同様に顆粒膜細胞腫であった.また,再々発時の検査で右上葉の肺癌を認め摘出した.術後化学療法は行わず,術後12か月現在再発を認めず経過観察中である.
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