症例
巨大卵巣顆粒膜莢膜細胞腫の1例
木村 好秀
1,2
,
坂口 宇多彦
3
Yoshihide Kimura
1,2
,
Utahiko Sakaguchi
3
1前都立広尾病院産婦人科
2現埼玉医科大学
3町立軽井沢病院
pp.909-913
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206735
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卵巣腫瘍は日常臨床上しばしば経験されるが,最近では医療の向上普及によりその巨大なものは余り見受けられなくなってきた。ところで巨大卵巣腫瘍の定義は必ずしも一定した基準はないが,一般には妊娠8カ月以上,総重量20kg以上,内容25l以上,体重の1/2以上など様々な意見がある。しかもその内容は殆んどがムチン性ないし漿液性であり充実性の巨大卵巣腫瘍の報告は比較的少ない。
今回われわれは大都市に於て10数年間放置されていたホルモン産生巨大充実性卵巣腫瘍の1例を経験したので報告する。
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