今月の臨床 婦人科がん検診
正診率向上のための要点
3.子宮体癌 3)超音波によるスクリーニング
松岡 隆
1
,
市塚 清健
1
,
市原 三義
1
,
長谷川 潤一
1
,
石川 哲也
1
,
岡井 崇
1
1昭和大学医学部産婦人科
pp.65-69
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101104
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はじめに
閉経後に不正性器出血を主訴として来院した患者では,必ず子宮体癌を鑑別する必要がある.近年生活スタイルの欧米化により,子宮体癌の発生率は年々増加傾向にあり,外来でのスクリーニングの役割が重要になってきている.しかしながら,細胞診においては子宮頸癌のようなシステマチックな診断手順が確立されておらず,また細胞診は検査そのものが疼痛を伴うことより,細胞診の適応に悩むことが多いのが実情である.ここでは侵襲の小さい経腟超音波を基礎とした子宮体癌のスクリーニング法について述べたいと思う.
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