連載 知っていると役立つ婦人科病理・63
What is your diagnosis ?
小川 史洋
1
,
中山 真人
2
,
石原 理
2
,
清水 道生
1
1埼玉医科大学病理学教室
2埼玉医科大学産科婦人科学教室
pp.1205-1207
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100652
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症例 : 50歳,女性.3経妊,3経産
胸腹水および両側卵巣腫瘍が認められ,両側卵巣腫瘍摘出・子宮摘出・大網切除術が施行された.腫瘍マーカーは,CA125 : 1112.8(35 U/ml以下),SLX : 63(38 U/ml以下)であった.
肉眼的には,左卵巣は直径13 cmで,一部に嚢胞構造を伴い,内腔に乳頭状の増殖を呈していた.右卵巣は直径4.7 cmで,白色充実性弾性硬に腫大し,その組織像はfibromaであった.
Fig 1,2は,左卵巣の代表的組織像(HE染色)である.病理診断は何か.
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