今月の臨床 妊娠中毒症─新しい名称と定義
中毒症の臨床
1.リスク因子と発症の予知・予防
中井 祐一郎
1
,
西原 里香
1
,
本久 智賀
1
,
橘 大介
1
,
西尾 順子
1
,
山枡 誠一
1
,
石河 修
1
1大阪市立大学大学院医学研究科生殖発達医学大講座
pp.1022-1025
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100580
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はじめに
妊娠中毒症は,かつては悪阻を含めて考えられていた時代もあったが,発症時期による分類の導入やtriasとされていた浮腫単独の病変については本症の概念から除外するなど,その理解に大きな変化が生じている.しかしながら,今なお数多の病態論が発表されつつもその本質的病因が明らかではない現状では,本症の本質に由来する予防法が確立していないというほかない.本稿では,既報の予知法の紹介とともに,本症の予防法として知られるものについて現在の知見を紹介したい.
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