今月の臨床 骨粗鬆症をめぐる新しい話題
予防・治療法
その他の薬剤
杉本 利嗣
1
1島根大学医学部内分泌代謝・血液腫瘍内科
pp.1128-1131
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100475
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はじめに
本特集の他稿で述べられているエストロゲン製剤,選択的エストロゲン受容体モジュレーター,ビスフォスホネート製剤以外に,本邦で使用可能な骨粗鬆症治療薬として,活性型ビタミンD3製剤,カルシトニン,イプリフラボン,ビタミンK2,蛋白同化ホルモンがある.また新規開発中の注目される薬剤として,副甲状腺ホルモン(PTH),新規ビタミンD誘導体,ストロンチウム,そして破骨細胞分化誘導因子であるreceptor activator of nuclear factor kB ligand(RANKL)に対するヒト型モノクローナル抗体などが挙げられる.本稿では,骨格筋への作用を介した転倒防止効果の存在や骨形成促進作用を有する新規誘導体の開発で注目されているビタミンD製剤と骨形成促進剤として脚光を浴びているPTHについて概説する.
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