特集 免疫学的検査の進歩
Ⅴ.抗原
薬剤
北川 常廣
1
1長崎大学薬学部
pp.1277-1280
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915282
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薬剤の血液や尿などの体液中の濃度を検査できれば,その薬の作用機序の解明や薬効の判定に有力な情報を与える.特に常用量と極量の接近した,しかも副作用の強い毒薬や劇薬を治療に使用せざるを得ない場合には,その使用を安全にかつ効果的にするのに,その体液濃度を検査しながら使用することが望ましい.また,法定上使用禁止の薬物,主として麻薬や興奮剤を体液より簡単に検出・同定するのも大事な事項である.
従来この目的には体液より薬物を抽出し,次いで分離精製してから,機器分析法や生物活性測定法などが用いられてきた.
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