今月の主題 アレルギーの現況
いろいろなアレルゲン
薬剤
吉田 浩
1
,
粕川 禮司
1
Hiroshi YOSHIDA
1
,
Reiji KASUKAWA
1
1福島県立医科大学・内科
pp.1025-1027
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216587
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はじめに
薬剤アレルギーとは,治療量またはそれ以下の量の薬物の投与によって,薬効とは異なる抗原抗体反応により発現するものをいう.アレルギー反応は通常,初回投与時には発現しないと考えられるが,時には初回投与をうけた際にも発生しうる.これは知らないうちに感作をうけたか,またはほかの薬剤をふくめた種々の物質との交叉反応に基づくものと考えられる.薬剤アレルギーの症状は薬剤により異なり多彩であり,その発現機序や発現における個体差,in vitroでの診断法など問題点は多いが,本稿では発生頻度,症状,薬剤の抗原性,素因,診断などについてふれる.
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