連載 病院めぐり
筑波学園病院
田中 智子
pp.797
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100141
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筑波学園病院は,北に関東の名峰筑波山を,東にわが国第二の湖霞ヶ浦を控え,中央につくばエクスプレスが走る新しい街“つくば”にある市中病院です.つくば市内にたくさんの総合病院があるなかで,急性期病院,救急告示病院,労災指定病院,臨床研修病院指定・認可病院としての役割を担っており,1日の産婦人科平均外来受診数が125人となかなか忙しい病院であります.病床数は331床(婦人科は,泌尿器科と共有で41床,産科16床)で,標榜科目は27科です.
産科は完全個室の母児同室で,2005年は35週以降の正常産を中心に548件の分娩がありました.早産や重度の合併症妊娠は扱っていませんが,周産期科長を中心に周辺開業医の周産期救急をお手伝いさせていただいています.婦人科では一般婦人科と腫瘍専門医を中心に一歩踏み込んだ悪性腫瘍を,2005年は手術件数にして498件こなしました.また,不妊治療は専門医が4名に不妊カウンセラー,胚培養士と層も厚く,初期検査から顕微授精まで2005年の1~9月までの各件数は(10月から体外受精室の拡張工事が入り年内休止となりました)体外受精50件,顕微授精49件で,必要時には精巣内精子による顕微授精や凍結精子を使用した顕微授精と,不育症も含めみっちり行っています.
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