今月の臨床 子宮内膜症の新しい治療戦略
がん化への対応
<ディベート>がん化という観点で内膜症は手術すべきか?
北脇 城
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学
pp.153-155
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100027
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子宮内膜症における手術療法の位置づけ
表題について論じる前に,まず子宮内膜症全体における手術療法の適応について考えてみたい.
最初に,ある患者に対して理学的,画像上,そして血清CA─125値などにより子宮内膜症を疑う「臨床子宮内膜症」と診断した場合を想定しよう.この患者に対して手術を行うべきであるかどうかを検討したときに,その適応となる要因は,不妊,疼痛,卵巣チョコレート嚢胞の3項目にほぼ集約されるであろう(図1).これらが単独または重複して適応となりうる.
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