Japanese
English
論述
両側変股症における片側THRの反対側に対する影響
Follow up Studies of Unilateral Total Hip Replacement for Bilateral Osteoarthritis of the Hip
井上 謙一
1
,
安藤 御史
1
,
小沢 一広
1
,
宮本 守孝
1
,
有山 弘之
1
Ken-ichi Inoue
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedics of Asahikawa Medical College
キーワード:
両側変股症
,
bilateral osteoarthritis of the hip
,
全人工股関節置換術
,
total hip replacement
,
片側THR
,
unilateral THR
Keyword:
両側変股症
,
bilateral osteoarthritis of the hip
,
全人工股関節置換術
,
total hip replacement
,
片側THR
,
unilateral THR
pp.125-130
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908701
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抄録:〈目的〉両側変股症に対する治療法として当科では一側にTHRを行い他側は可及的に待機する方針で治療してきた.今回両側変股症における片側THRの反対側に及ぼす影響とTHR側の状態について一定の知見を得たので報告する.〈対象および方法〉両側変股症で片側THR後6ヵ月以上経過した29例について非手術側の臨床成績とレ線所見について検討した.手術時年齢は41歳から73歳平均58.2歳で,経過観察期間は7カ月から84ヵ月平均41.6ヵ月であった,THR側の状態は片側変股症で片側THRを行った26例と比較検討した.〈結果〉24例で非手術側の臨床成績が改善し,疼痛と歩行能力の改善が大であった.レ線上改善していたものは10例で,THR後1年以内に9例で関節裂隙の拡大が見られた.THR側に関しては,両側変股症と片側変股症の間に有意差はなかった.
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