Japanese
English
論述
両側変形性股関節症に対する大腿骨骨切り術—非手術側への影響からみた適応と限界
Unilateral Intertrochanteric Osteotomy in Bilateral Osteoarthritis of the Hip: Indication Based on the Effect on Non-Operative Side
石丸 晶
1
,
安藤 御史
1
,
後藤 英司
1
,
井上 謙一
1
,
竹光 義治
1
Akira Ishimaru
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
両側変形性股関節症
,
bilateral osteoarthritis of the hip
,
骨切り術
,
osteotomy
,
適応
,
indication
Keyword:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
両側変形性股関節症
,
bilateral osteoarthritis of the hip
,
骨切り術
,
osteotomy
,
適応
,
indication
pp.1135-1142
発行日 1985年10月25日
Published Date 1985/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907271
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抄録:1)両側変股症に対する片側骨切り術の適応と限界を明らかにする目的で,両側変股症の片側にBombelli外反伸展骨切り術を行い,術後1年以上経過した14例について,非手術側に与える影響を検討した.
2)術後,非手術側が支持脚となり得ず悪化をきたし,骨切り術の適応とならないのは,非手術側骨頭にatrophyが強い症例であった.具体的には,40歳以上で,関節症病期が進行期以上,かつ,骨頭が球形ないし球形に近く骨頭の内・下方の骨梁に菲薄化の強いものである.
3)非手術側に改善が期待されるのは,病期や年齢にかかわらず,楕円骨頭で,骨頭ことにその内側および臼蓋の骨棘が発達しhypertrophicなもので,このような股関節に,手術側内転拘縮の緩和などにもとづく骨盤傾斜の変化によって,外反効果が及ぶものである.
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