Japanese
English
臨床経験
自家骨移植を用いたbipolar型人工股関節による臼蓋再置換術の検討
Acetabular Revision with a Bipolar Prosthesis and Autogenous Bone Grafts
稲尾 茂則
1
,
安藤 御史
1
,
後藤 英司
1
Shigenori Inao
1
1旭川医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
全人工股関節置換術
,
total hip replacement
,
機械的弛み
,
mechanical loosening
,
再置換
,
revision
,
バイポーラー型人工股関節
,
bipolar prosthesis
,
自家骨移植
,
autograft
Keyword:
全人工股関節置換術
,
total hip replacement
,
機械的弛み
,
mechanical loosening
,
再置換
,
revision
,
バイポーラー型人工股関節
,
bipolar prosthesis
,
自家骨移植
,
autograft
pp.595-601
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901116
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抄録:全人工股関節置換術後の機械的弛みに対して,自家骨移植を用いたbipolar型人工股関節による再置換術を行い,臨床(疼痛・歩行能力・関節可動域)及びX線評価を行った.症例は,11例11股(男性2例2股,女性9例9股)であり,平均術後経過観察期間は4年10ヵ月(1年6ヵ月から7年11ヵ月)であった.主な合併症としては,深部感染が1例,輸血後肝炎が2例,術中大腿骨穿孔が2例に認められた.臨床評価では,疼痛の改善が9例(内5例が無痛),歩行能力の改善が6例に認められ比較的満足する結果であった.一方,X線評価では,移植骨の癒合は見られたが,全例に骨頭の移動が起こり,本手術は,臼蓋骨欠損部を自家骨で再構築,維持する方法としては十分とは言えなかった.本法は,高齢者の再置換におけるsalvage手術として良い適応がある.
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