Japanese
English
論述
骨好酸性肉芽腫症について—当科における14例の検討
Eosinophilic Granuloma of Bone: A Study of 14 Cases
薄井 正道
1
,
松野 丈夫
1
,
小林 三昌
1
,
八木 知徳
1
,
佐々木 鉄人
1
,
石井 清一
2
Masamichi USUI
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道大学保健管理センター
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
骨組織球症
,
histiocytosis X
,
骨好酸性肉芽腫
,
eosinophilic granuloma of bone
,
骨腫瘍
,
bone tumor
Keyword:
骨組織球症
,
histiocytosis X
,
骨好酸性肉芽腫
,
eosinophilic granuloma of bone
,
骨腫瘍
,
bone tumor
pp.591-599
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908653
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はじめに
骨好酸性肉芽腫症(以下EG)はLichtenstein16)の提唱以来,Hand-Schüller-Christian病(以下HSC)やLettere-Siwe病(以下LS)とともにHistiocytosis Xとして包括されている.単発性EGの予後は良好とされているが,多発性の場合,HSCへの移行や27),必ずしも良好な経過をとらない症例17,40)のあることも知られている.著者らはこれまでに,尿崩症,眼球突出,地図状頭蓋などのHSCの特徴や,肝・脾腫,皮疹,著しい貧血,出血傾向などのLSに見られる全身症状を伴わず骨に病巣を有するものをEGと考え治療してきた.今回,これら14症例について検討し,本邦および諸外国報告例とともに考察を加え報告する.
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