Japanese
English
論述
若年性関節リウマチに見られる股関節のX線像
Roentgenologic Manifestation of Juvenile Rheumatoid Arthritis
石川 斉
1
,
司馬 良一
1
,
大野 修
1
,
広畑 和志
1
Hitoshi ISHIKAWA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kobe University School of Medicine
キーワード:
若年性関節リウマチ
,
juvenile rheumatoid arthritis
,
股関節
,
hip joint
,
X線像
,
roentgenologic manifestation
,
成長障害
,
growth disturbance
,
エピフィーゼの早期閉鎖
,
early closure of epiphysis
Keyword:
若年性関節リウマチ
,
juvenile rheumatoid arthritis
,
股関節
,
hip joint
,
X線像
,
roentgenologic manifestation
,
成長障害
,
growth disturbance
,
エピフィーゼの早期閉鎖
,
early closure of epiphysis
pp.941-948
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908639
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
若年性関節リウマチ(以下,JRAと略す)に見られる骨,関節のX線変化はその発症年齢,病型及び病勢,さらには関節炎の罹患部位により異なり,一定したものがない.特に幼少時より股関節に病変が波及すると,関節炎のために不良肢位の拘縮を来たして日常生活動作(ADL)上大きな支障を来たす事が多い.
Ansell1)によれば,JRAで股関節に炎症が波及すると5年から10年たてば約40%のものに何らかのX線変化があるとされている.幼少時の股関節の炎症性変化は臼蓋の形成不全を起こしepiphysisの扁平化及び早期の癒合がおこり,頸部での正常な発育が阻止される傾向にある.そこで神戸大学整形外科を受診したJRA患者の股関節のX線変化を検討し,何らかの特徴的変化があるか否かについて調査した.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.