Japanese
English
手術手技シリーズ 脊椎の手術・2
腰椎椎間板ヘルニアに対する後方術式—Love法
Lumbar Disc Surgery through the Posterior Approach, Fenestration
河端 正也
1
masaya KAWABATA
1
1虎の門病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toranomon Hospital
キーワード:
腰椎椎間板手術
,
lumbar disc surgery
,
後方術式
,
posterior approach
,
開窓手術
,
fenestration
Keyword:
腰椎椎間板手術
,
lumbar disc surgery
,
後方術式
,
posterior approach
,
開窓手術
,
fenestration
pp.949-961
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908640
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はじめに
Love法という術式名は,必ずしも国際的に通用しているものではない.正確には,hemi-semi-laminectomyと呼ぶべき術式である.従来腰椎椎間板ヘルニアに対しては,laminectomyまたはhemilaminectomyが行われていたが,1938年J. G. Loveは或る男性患者の手術に際して,椎弓間黄靱帯の切除だけで髄核ヘルニアの剔出を終了することができた6).以来Loveは,患部の椎弓間黄靱帯,さらに必要に応じてその上下椎弓の部分的切除によるヘルニア剔出を推賞してきた.彼はこの術式をpartial laminectomyと呼んでいるが7),我国では一般に"Love法"と呼ばれている.国際的にはFenestration,開窓手術が一般的である.この術式ではLoveも述べているように,椎間関節は確実に温存されなければならない.
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