Japanese
English
論述
小児の下肢内旋変形—前捻角症候群
Rotational deformity of lower extremity in children: Anteversion syndrome.
矢野 悟
1
,
小林 郁雄
1
Satoru YANO
1
,
Ikuo KOBAYSHI
1
1北兵庫のじぎく療育センター
1North-hyogo Orthopaedic Center.
pp.36-46
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908552
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はじめに
小児の下肢内旋変形については我国ではこれまでまとまつた報告は少ないが,欧米ではBrandt2)をはじめとし下肢の内旋変形に関する多数の報告がみられる.
その原因としてSwanson14),Salter15)は胎生期の特有な肢位や,生後の習慣による寝癖(habitual sleeping position)や坐り癖(habitual sitting position)により大腿骨,下腿の捻れが発生するものと考えている.その結果,特有な臨床症状として内旋位歩行(knee in gait3))や立位での膝の内向が生じ,歩容の異常や不安定性あるいは運動能力の低下等16)がみられる.
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