Japanese
English
論述
Chondropathia patellaeの臨床像
Clinical aspect of chondropathia patellae
小林 晶
1,2
Akira KOBAYASHI
1,2
1福岡整形外科病院
2九大
1Fukuoka Orthopaedic Hospital
pp.26-35
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908551
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はじめに
欧米では以前よりchondromalacia patellaeの概念のもとに膝蓋骨を中心とする一つの疾患について数多く発表されてきた3,4,10,17,18,29,30,32,36).ひるがえつてわが国では正坐やしやがむなどの動作が欧米に比し多く,かえつて膝蓋骨に対する負荷が大きいと想像されるにもかかわらず関心が極めて薄くまとまつた報告は少ない.実際に欧米でいうchondromalacia patellaeの発生はわが国では少ないのであろうか?
筆者はここ数年来膝蓋骨の愁訴を中心とした患者に注目してきたが,わが国でもかなりの頻度にみられることに気付いて2,3の発表19,20,21)を行なつてきた.今回はこれらの総括として臨床像をまとめると共に成因の一端について言及したいと考える.
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