論述
進行性筋ヂストロフィー症の自然経過
小林 晶
1
,
徳永 純一
1
,
岩本 皓
1
,
大城 徹
2
Akira KOBAYASHI
1
1九州大学医学部整形外科
2飯塚病院整形外科
pp.689-696
発行日 1967年7月25日
Published Date 1967/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904259
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はじめに
進行性筋ヂストロフィー症(以下DMPと略す)に関しては,近時,整形外科領域においても取扱う機会が増加しているが,その成因に関してはもちろん,治療についても確立されたものは何一つない.一方,本症がいかなる経過をたどるかについても,本邦では,呉,沖中,三好らの報告をみるのみで,外国においてもWalton,Beckerの記述がみられるだけである.われわれは,在来,等閑に附されていた本症の経過,いわばnatural courseとでもいうべきものに興味をもち,その調査を行なつたが,以下,その結果を報告する.
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