Japanese
English
日常診療 私のくふう
肩の痛みのためのビジュアルな自己診断票
A Visual Self-assessment Questionnaire for Patients With Shouluder Pain
玉井 和哉
1
Kazuya Tamai
1
1獨協医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
肩の痛み
,
shoulder pain
,
日常生活動作
,
activities of daily living
,
ADL
,
自己診断票
,
selfassessment questionnaire
Keyword:
肩の痛み
,
shoulder pain
,
日常生活動作
,
activities of daily living
,
ADL
,
自己診断票
,
selfassessment questionnaire
pp.1167-1171
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908283
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抄録:肩の痛みを主訴とする患者の疼痛表現を支援するため,日本整形外科学会の肩関節疾患治療成績判定基準に準拠したビジュアルな自己診断票を考案した.これは診察前の待ち時間を利用して,患者自身が痛みの程度や性格日常生活動作の障害を自己申告するためのものである.本票を試用した50名のうち記入を拒否した患者はなく,大多数が5分以内に記入を完了した。もっとも症例数の多かった肩関節周囲炎についてみると,痛みの程度は準備したアナログスケールの広い範囲に分布し,その平均はほぼスケールの中央にきた.日常生活動作の障害に関する回答は,準備した15項目のうち13項目にわたっていた.また多くの患者が自分の症状を医師に伝えることができたと感じていた.本票にはスケールの決め方や痛みの性質の表現に改良すべき点はあるものの,患者の受け入れはおおむね良好で,日常診療のコミニュケーション・ツールとして活用できるものと考える.
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