Japanese
English
論述
血管拡張性骨肉腫の臨床診断と治療成績
Clinical Diagnosis and Treatment of Telangiectatic Osteosarcorna
網野 勝久
1
,
川口 智義
1
,
松本 誠一
1
,
真鍋 淳
1
,
古屋 光太郎
2
,
磯辺 靖
2
,
北川 知行
3
,
町並 陸生
3
Katsuhisa Amino
1
1癌研究会附属病院整形外科
2東京医科歯科大学整形外科
3癌研究所病理部
1Department of Orthopedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
血管拡張性骨肉腫
,
telangiectatic osteosarcoma
Keyword:
血管拡張性骨肉腫
,
telangiectatic osteosarcoma
pp.680-687
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908121
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抄録:自験の血管拡張性骨肉腫(TOS)9例において鑑別診断上の問題点と治療成績について検討した.これら9例は当科で治療を行った骨肉腫108例中8.3%を占めた.画像診断上は動脈瘤様骨嚢腫や骨巨細胞腫との確定的な鑑別は難しく,初期治療の誤りを避けるためには,多少ともTOSの疑いがあれば迅速診断にて治療を行わず,永久標本による診断を待つべきである.本症は,その予後においては通常の骨肉腫との差はなく,X線上溶骨型の骨破壊像を示し,骨内に豊富な血腔を形成する嚢腫状病変で,診断を誤りやすい骨肉腫の一病型群と考えられる.
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