Japanese
English
論述
非定型的骨肉腫(Unusual Osteosarcoma)について—自験例9例の検討
Clinicopathologic Study on 9 Cases of Unusual Osteosarcoma
網野 勝久
1
,
川口 智義
1
,
磯辺 靖
1
,
松本 誠一
1
,
古屋 光太郎
2
,
和田 成仁
2
,
真鍋 淳
2
Katsuhisa Amino
1
1癌研究会附属病院整形外科
2東京医科歯科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Cancer Institute Hospital
キーワード:
非定型的骨肉腫
,
unusual osteosareoma
,
組織像
,
histology
,
治療
,
treatment
,
骨内分化型骨肉腫
,
intraosscous well-differentiated osteosarcoma
,
悪性線維性組織球腫
,
malignant fibrous histiocytoma
Keyword:
非定型的骨肉腫
,
unusual osteosareoma
,
組織像
,
histology
,
治療
,
treatment
,
骨内分化型骨肉腫
,
intraosscous well-differentiated osteosarcoma
,
悪性線維性組織球腫
,
malignant fibrous histiocytoma
pp.121-129
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906893
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はじめに
自験例の骨肉腫の病理組織学的所見について検討してみると,通常とは異なる臨床経過を示し長期生存した例の中に,悪性所見の乏しい組織像を示した症例群と,異型巨細胞が多数出現し類骨形成の少ない組織像を示した症例群があった15),これは,腫瘍性の骨新生を示す悪性腫瘍であるという点で含まれていた従来の骨肉腫例の中に,予後の異なる亜型が存在することを示唆するものであると考えた.これらの症例を非定型的骨肉腫(Unusual Osteosarcoma)として,その病理組織像の詳細と,レ線像,臨床経過と問題点について述べる.なお,本論の要旨は第15回骨・軟部腫瘍研究会(1982年7月,東京)で発表したものである.
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