Japanese
English
論述
麻痺性凹足に対する第一中足骨矯正骨切り術
First Metatarsal Osteotomy in Treatment of Paralytic Pes Cavus
宮城 登
1
,
門司 順一
1
,
安田 和則
1
,
青木 喜満
1
,
大野 和則
1
,
木村 敏信
1
,
平岡 正毅
1
,
大越 康充
1
Noboru Miyagi
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University, School of Medicine
キーワード:
麻痺性凹足
,
paralytic pes cavus
,
第一中足骨骨切り術
,
first metatarsal osteotomy
Keyword:
麻痺性凹足
,
paralytic pes cavus
,
第一中足骨骨切り術
,
first metatarsal osteotomy
pp.575-580
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908103
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抄録:昭和60年以降,当科において麻痺性凹足10例12足に対して施行した第一中足骨骨切り術の成績を検討した.手術法は第一中足骨の長軸と直角に骨切りし,末梢骨片を底側に移動して過伸展位で固定する方法であり,原則としてStendlerの足底解離術を合併した.また凹足変形矯正の目的で,V字型足根骨骨切り術を5例5足に、三関節固定術を4例4足に施行した.術後,履物障害は全例で消失しており,足底の有痛性胼砥は12足中10足で消失していた.X線学的には足の術前後の立位側面像でMéary角が平均21゜,Hibbs角が平均20゜改善して両者ともほぼ正常値に達した.本手術法は単独では大きな矯正角は得られないが,足長を短縮しないという利点があり,また他の骨手術に合併することが可能である.以上の点から,第一中足骨矯正骨切り術は凹足変形の矯正に対して有効な一手段であると考える.
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